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最近読んだ小説というわけでもないですが、前のエントリ見てて思いついたので紹介します。
黒史郎さんの「夜は一緒に散歩しよ」です。

夜は一緒に散歩しよ

日本で唯一の(?)怪談専門誌「幽」の怪談文学賞で第一回長編部門大賞を受賞した作品の文庫版です。
 
若くして妻に先立たれたホラー作家の横田卓郎と、まだ幼い一人娘の千秋。
母親の死後、取り憑かれたように描く千秋の絵には不気味ではあるけれど奇妙なリアリティと魅力があり、卓郎は他の人には見えない「何か」を千秋は見ているのではないかと感じ始める。
妻と続けていた夜の川沿いの散歩に千秋と二人で行くようになった頃から少しずつ手に負えなくなってくる千秋のヒステリーと、卓郎の周りで起きる不可解な事故。千秋が執着し繰り返して描き始めた「真っ青な女の顔」との関連は…?的なお話です。
日常をベースにだんだん足元が揺らぎ、底が抜けるように怪異に巻き込まれていく様はラブクラフトの読後感とも似てる気がしました。

巻末の京極夏彦さんの解説によると、作者の黒史郎さんはクトゥルー神話からコンビニ心霊雑誌の付属DVDまでフォローする「あやしの人」のようです。どうでもいい話ですが実は私も毎年夏にDVD付きコンビニ心霊雑誌を同好の友人達と鑑賞するのを楽しみにしていたりするので(さすがにコレクションするほどではないですが)黒史郎さんには一方的な共感を感じたりしているのです…。


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