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どうも、おひさしぶりです。
ちょっと急に忙しくなってしまって、前回の更新からかなり時間が空いてしまいました…。
頻度はちょっと落ちるかもしれませんがこれからも更新していくんでよろしくお願いします!

今回は読んだマンガの感想、三宅乱丈さんの『ペット リマスターエディション』1~5巻です。

Pet-1.jpg

写真下が「リマスターエディション」。以前スピリッツで連載されていた作品の再単行本化です。
1、2巻のカラーページ再現と全体で200ページくらいの加筆があり、とくに最終5巻の約半分を占める100ページ以上の加筆は圧巻です。

作品名にもなっている「ペット」とは、他人の意識とシンクロして記憶を操作したり、相手の人格そのものを潰したりできる「イメージ」という能力を持った能力者のことです。
「ペット」どうしは主従関係にも近い強い絆で結ばれていて、彼らの所属する中国マフィアはその絆を利用し組織にとって邪魔な者を潰させたり都合よく利用できるよう記憶をすり替えさせたりする「仕事」をペット達にさせています。
彼らは「水」や「ドア」などの「イメージ」を使って他人の記憶に入り込み、その人の感情でグロテスクに歪んだトラウマ的な記憶や、美化された大切な記憶などに立会いそれを改変していきます。

このマンガを読んで圧倒されるのは、ページから溢れてくるような「感情」の描写です。
「ペット」達が目のあたりにする変化・崩壊していく記憶の景色の描写はめまいが起こりそうなくらい魅力的なんですが、それが読み手にとってただのシュールな映像とならないよう、それぞれの置かれた状況・過去・行動の裏付けとなる感情の動きなどが丁寧に描かれ、記憶が持つ強い「感情」が読み手にもダイレクトに伝わるよう絵もセリフもかなり緻密に構成されています。
そのおかげて「ペット」の視点を通じて他人の夢や幻覚を追体験しているような快感があります。

今回の加筆は何重にも伏線の張られた物語をよりスムーズにするための2ページ/4ページの追記・改稿がほとんどで、読み比べて初めて気付くような部分も多いです。物語が進むにつれ明らかになっていく組織と「ペット」、また「ペット」どうしの関係を、物語の流れを止めずに必要な情報を正確に伝えようとする作者の姿勢が加筆部分からも伝わってきます。

そしてラストの100ページ以上の加筆は強い「感情」を帯びたイメージの集大成のようなエピソードが追加されていて、スピリッツ版を持ってる人もとりあえず5巻だけ購入して損はないと思います。
というか、「ペット」を持っててこのエピソードを読まないのはちょっともったいないですよ!


   


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